2024年に読んだ本一覧 ~上半期~

tech article

あけましたおめでとうございます。
1年の振り返りということで2024年に読んだ本をまとめてみました。
1記事にまとめるつもりだったんですけど、かなりの量になってしまったので上半期と下半期で分けることにしました。

因果推論の科学 「なぜ」の問いにどう答えるか 01/09 読了 感想ブログ
面白かった……んやけどめちゃくちゃ難しくていきなり感想書くのが難しくて困る。
因果を証明するのにこんなに手間暇かかるんやな~と思った。
あと自分の感想文がつまらなすぎる。
内容の要約つまらん上に何言ってるかわからんからもっと一部を切り取って説明するとかでもいいのかも。

情報セキュリティの敗北史 01/17 読了 感想ブログ
ゆるコンピュータ学ラジオで紹介されてた本。
情報セキュリティが経済学の観点から語られていて面白かった。
感想ブログにかんしては、かなり上記のコンテンツに影響を受けてしまっている。
そのせいもあってか因果推論の科学よりはまだ文として読めるものになっている。
共有地の悲劇のくだりについては、インターネットが共有地に対応していること、自分のサーバーをウイルスに感染させたままにしておくことが牧草を家畜に食べさせることに対応していることを書けばもっとわかりやすいしおもろい文になったかな。

Webをささえる技術 01/19 読了 感想ブログ
未経験のWebエンジニアに情熱おすすめの一冊。
これを読めばWebページに対する解像度が数段階上がります。
クライアントとサーバが何かちゃんとわかってなかった自分でもそれなりに読めたくらいわかりやすい。必読です。
あと感想ブログが比較的読みやすくなってた。偉いぞ俺。

戦略の要諦 02/08 読了 感想ブログ
良い戦略、悪い戦略のルメルト兄さんの新作。
正直良い戦略、悪い戦略と言ってることあんまり変わってない印象。
俺がインチキコンサルに反感を抱いてるのはルメルト兄さんに影響されてるところもあるかも。

これも気合い入れて文章書いたのに全然読まれてなくてやるせない……

方舟 02/11 感想ブログ
久しぶりのミステリ。
数々の賞を受賞したりノミネートされたりと、かなり話題になっていた作品。
とてもシンプルな構成で読みやすくて、ミステリ初心者にも非常におすすめ。
そして本作を語るうえで外せないのが衝撃のラスト。
ミステリとしての解決後にとんでもないサプライズを用意してくれてるタイプの作品。
最高です。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 02/18 感想ブログ
医療業界と航空業界の例を対比して失敗から学ぶことの重要性を説いた本。
マシュー・サイドの〇〇の科学には外れなしですね。
全部読みやすくて、おもろくて、ためになる。(全部読んでないけど)
あとこのころは感想ブログでいろんな文章を引用して書きたいな~と思ってたことを思い出した。
いま見返しても割と良いことかけてるんじゃないの?って感じがする。

Science Fictions あなたが知らない科学の真実 03/09 感想ブログ
論文は実はインチキまみれで、なぜそうなってしまうのか、そしてそれを乗り越えるにはどうすればいいかが示されている本。
行動経済学のプライミングってほんまか?みたいな話は聞いたことあったけど、論文がこんなに不正で溢れてるとは思わなかった。
そして実名で日本の麻酔医が不正しまくりと批判されていてびっくりした。
感想ブログはイキり文章を書きたくなっていた頃なのでイキってます。
感想文に対する感想が欲しい。

人生が整うマウンティング大全 03/20 感想ブログ
大事なのは「マウントフルネス」という何ともふざけた惹句が帯に書かれている本で、一見ヴィレッジヴァンガードにおいているジョーク本に見えるし、第1章はそのノリで書かれている。
それはそれで面白いのだが、2章以降は真面目にマウンティングに対する考察が書かれていて、筆者はガチでマウンティングが最強の教養と思っているのか?という気にさせられる。(というか本当にそう思ってると思う)
体裁を保ってふざける、というところから連想してクイズ☆タレント名鑑の話を感想ブログに書いてます。
この感想文も結構いい感じ。
読み返すと感想文意外と悪くないの多くないか?

地雷グリコ 03/24 感想ブログ
4大ミステリランキングを制覇した、今年を代表するミステリと言っても過言ではないのがこの地雷グリコ。
創作ギャンブルゲーム小説で、作者も公言している通り随所に嘘喰いリスペクトが感じられる。
と言ってもバイオレンスな描写はなく、舞台は高校なので青春小説として読むこともできる。
当然面白いのでぜひ読みましょう。
感想ブログはだいぶ淡泊でした。
小説の感想って難しい。

話が通じない相手と話をする方法 04/14 感想ブログ
山形浩生がおすすめしていて、タイトルに興味を惹かれて読んでみた。
話が通じない相手と言っても、はなから相互理解する気のない相手ではなく、お互い友好関係を築きたいと思いながらも協力することができない相手と対話をする方法が書かれている。
ビジネス会話術とか読むよりもためになると思います。
感想ブログは導入部分が全体の6割を占めていることを除けば悪くない文だと思います。

VR浮遊館の謎 04/14 感想ブログ
ミステリブロガー、ミステリツイッタラー(Xになったらなんていえばいいんやろう?)の間ではかなり評判が高かったんやけど、個人的にはそこまででした。期待値が上がりすぎてたかも。
発想はすごくて分量も多くないのにいろんな要素が詰まってて素晴らしいんやけど、ちょっと何でもありじゃないか?と思ってしまいました。

Z世代化する社会 04/18 感想ブログ
大学で授業を受けていた先生が書いた本で、大学時代のバイト仲間が編集した本。
勝手に親近感が湧いていました。
Z世代の行動を通して社会全体の潮流を指摘しています。
内容が興味深いのはもちろんとして、文体が独特で読み物としてシンプルに面白いので読書が苦手な人にもおすすめです。
感想ブログは気合入りすぎてイマイチ……。

東京都同情塔 04/24 感想ブログ
第170回芥川賞受賞作。
純文学はあまり読み方が分かっていなくて苦手なんですけど、AIに書かせた文章が5%ほど含まれているというので気になって読んでみた。
言語に対する異常なこだわりを持つ建築家が主人公で、設定が面白くて楽しく読めた。
ただこの作品のメッセージ性とか、〇〇について考えさせられたなあ~とかは特になかった。

「能力」の生きづらさをほぐす 04/27 感想ブログ
元々読みたいと思ってたけど、なんとたまたま飲み会で著者ご本人とご一緒する機会があって、ご恵投いただきました。嬉しすぎる。
ざっくりいうと有能無能っていうけど、人が活きるかどうかって環境によるところが大きいよねってことを言ってます。
概ね同意なんやけど、同僚と話しててとはいえそれなりに客観的に評価できるスキルも存在するよねという気持ちに今はなっています。専門性と言ってもいいかもしれない。
かなり読みやすいです。
感想ブログも読みやすいです。読んでね。

冬季限定ボンボンショコラ事件 05/02
小市民シリーズ完結編。
完結させるつもりあるんかいなと思ってたけど、ついに完結。
これだけ待たされたらそら面白いですよね。
物語として、ミステリとして面白いのは当然として、完結編としても完璧でした。
シリーズファンは必読です。
このあたりから感想ブログをサボり始めています。

センスの哲学 05/02 感想ブログ
センスって強弱のことなんですよ~ってのを手を変え品を変え、そしてより精緻に書かれています。
刺激こそ至高みたいな気持ちだったので強いところがあればあるほどいいと思ってたんですけど、強弱のリズムって大事なんだな~と思わされました。
お笑いは緊張と緩和って言われますけど、それもまさにこのリズムのことなんやろな~って今思ったので書いておきます。

全員”カモ” 05/04 感想ブログ
よくある行動経済学系の本です。
自分が好きな分野なんで当然面白かったです。

つくって、壊して、直して学ぶKubernetes入門 05/04 感想ブログ
個人的に今年はKubernetesの年でした。
この本はコンテナは使っててKubernetesは聞いたことあるよ~くらいの人におすすめです。
めっちゃ丁寧に解説してくれてます。

ラディカル・オーラル・ヒストリー 05/12
ツイッターで話題になってたので読んでみたやつ。
復刊したのかな?新装版がでたのかな?
歴史家が、地域民族の歴史とどのような態度で向かい合うべきかを論じている。
実際に起きていないであろうことを信じている民族の歴史を、正史とは別のものとして尊重しましょうね、というのは実は巧妙な排除なんじゃないですか?という指摘は、歴史の話に限らずマイノリティ的な文脈にも通ずるんじゃないかと思った。
これ感想ブログサボってるのは、内容がかなり難しかったんですよね。
面白くはあったんですけど、なかなかうまく言葉にできなかった。
ということで是非読んでみてください。

エレファントヘッド 05/15
こちらも2024年のミステリ界隈の話題作。
白井智之はデビュー作の「人間の顔は食べづらい」から異彩を放ち続けている大好きな作家です。(全部は追えていないのだけれど……)
計算されつくしたミステリが好きな人には絶対読んでほしい。
ただしエログロ耐性があって倫理観の壊れた作品が許容できる方に限ります。

世にもあいまいな言葉の秘密 05/25
背表紙に「シャーク関口ギターソロ教室」の文字が書いてあったので衝動買いした本です。
面白かったけど、割と知ってる内容が多かった気がする……
けど内容あんまり覚えてません……

組織不正はいつも正しい 05/28
これもめっちゃ面白かったのに内容全然覚えてない……
後で書きなおします。
Twitterにメモぶら下げとけばよかった。

資本主義の中心で、資本主義を変える 05/30
日本企業の衰退は政策保有株のせいだ!って言ってる本
政策保有株式のシステム知らんかったからなるほど~と思ったけどそれ以外はとくに面白い話はなかった。

人生のレールを外れる衝動の見つけ方 06/02
誰でもできるような生き方してるけどこのままでいいのかな~と迷っている人が一歩踏み出すのにおすすめです。
友人と読書会をして、言ってることめっちゃわかるんやけど、衝動を言語化するのって大変でなんやかんや言って自分はやらんやろうな~って話したら、何のために本読んでるの?って言われちゃいました。
ごもっともです、と思ったのでこんな感じで文章を書いています。

タイトルとURLをコピーしました