VR浮遊館の謎:探偵AIのリアル・ディープラーニング 早坂 吝 (著)

book report

探偵AIシリーズの第4弾

過剰なほどに作りこまれたゲームの世界の設定のいたるところにヒントが隠されていて、物語に彩りを添えるフレーバーにしか思えないあれやこれやが必要不可欠な要素だと判明していく。あまりにも自然に物語に溶け込んでいるのでなんの違和感もなく、ラストは驚きの連続だった。

とはいえ、いやそれはさすがに……的な状況が気になる人は受け付けないかもしれない。
個人的には、設定のリアリティはめちゃくちゃであっても説明さえしてくれれば気にならないが、それでもラストはうまくいきすぎてると感じた。

ちょっと中身がファンタジーすぎるかなとも感じるが、この短さでギミックがてんこ盛りの物語をきれいにまとめているのはすごい。流石です。

タイトルとURLをコピーしました